悪魔のような男part2

2003年5月27日
年末に彼は一度実家・三重へ帰郷すると言っていた。
新年は家族で過ごすのが恒例だとかで。
私は子供と実家でゆっくり過ごそうかと思っていた。

彼が帰郷する3日前、
彼がお風呂に入ってる間に彼の携帯が鳴った。
「携帯鳴ってるけど」
お風呂のドア越しに彼に声をかけた。
「誰からか見て」

彼の鳴ってる携帯を手に取った。
メールの着信音だった。
携帯のメールを確認する。
それは彼の友達からだった。
内容は彼が帰郷するにあたって、いつ会うかの
確認だったはず(笑)

なんだ

そう思い、携帯のメールを閉じようとした時
(よくあるけど/笑)、次のメールを見てしまったのだ。

『大晦日から元旦の一泊でいいよね?
 久しぶりに会えるから嬉しい』
女からのメールだった。


「メールだったよ。友達からで、帰ったら
 いつ会えるの?って内容だった」
平静を装い、のん気に風呂に入る彼に告げる。
「そぅか。ありがとう」
彼のお礼が聞こえた。

その日の夜、眠りにつこうとしてる彼に
私が聞いた。
「ねぇ、お正月は実家で過ごすの?
 友達には会わないの?」
眠りかけてた彼がけだるそうに答える。
「言うたやん。
 家族で過ごすのが恒例だって」
「そうだよね、言ってたよね」
念を押すように、確認をとるように私が答えた。
「そうやって。もう寝るからな、おやすみ」
そう言うと、彼は私に背を向けて眠りについた。
子供を堕ろした私は何なんだろう?
彼は正月に女と会う。
そして一泊でどこかに行くらしい。
陳腐な嘘をついてまで会いたいのか。
どこまで私をバカにするのだろう。。


その頃の私は、彼がやっていたとあるネトゲに
興味を示していた。
初めてのネットゲーム。


面白そうだなぁ〜


眠れない私は、Pcの電源を入れていた。



   To be continued

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